2024年10月5日「出張封印 工具まとめ」に『ビットラチェットハンドル』を加筆・更新しました

ビジネスマンにもおすすめの江戸扇子。クールビズをちょっとお洒落に。

江戸扇子

夏はカバンに扇子を一本入れておく、という方も少なくないと思います。
そんな方におすすめしたいのが「江戸扇子」。

普通の扇子とはひと味違い、使う度に気分が高まりますよ。

江戸扇子とは

江戸扇子は、江戸で売られた扇子の形。
骨の数が15~18本と少なく折幅の広い、シンプルで粋な柄が特徴の扇子です。
※「京扇子」は骨の数がおよそ25〜35本

「花鳥風月」など優美なえが描かれた京扇子と比べ、柄は小紋柄や縞模様、動物、文字など「粋」で大胆なものが中心となります。

扇子のかたちも大胆な柄に合わせるため骨数も少なく、親骨(両端の骨)も太く作られています。

また、京扇子が多くの職人の手で分業で作られるのと比べると、江戸扇子は一人の職人で作られています。

伊場仙 HPより

「男持ち」(男性用の扇子)は7.5寸(約22cm)が標準。
「女持ち」(女性用の扇子)はやや小さめで軽く、6.5寸(約19.5cm)が多く作られています。

トップ画像からも、一般に販売されている扇子とは形が違うことが分かると思います。

扇子を閉じる時にパチッと音がするのも江戸扇子ならではの特徴です。

落語で使用される「高座扇子」も同じ形

この江戸扇子、実は落語家が高座で使うもの(高座扇子)と同じ形です。
高座扇子は無地であることが多いのですが、形やサイズはほぼ同じ。

高座扇子は落語の中で、箸、筆、キセルなどに見立てて使われます。
これがなかなか粋なんですね。

私は落語が好きで高座扇子にも憧れがあったのですが、普段使いをするのであれば柄が入っていた方がいいだろうと思い江戸扇子に着目。
数種類を購入しました。

使い方もセンス良く

江戸扇子は一般的な扇子と比べてスマートなため、カバンに入れても邪魔になりません。
また、暑い日にサッと江戸扇子を出せば、その粋なデザインや柄も相まって、周囲に清涼感を与えられそうです。

江戸扇子は閉じるときにパチッと鳴るのが心地よいですが、これもあくまでさりげなく、粋な使い方をしたいものですね。

江戸扇子の販売は、伊場仙や文扇堂といった店が有名です。
通販でも買えますが、Amazon等では「江戸扇子風」の商品も出回っていますので注意しましょう。

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