出張封印(ナンバー交換)の作業では、状況によりさまざまな工具を使用します。
ドライバー1本で済むこともありますが、業務として取り組むならイレギュラーな状況にも対応できるよう備えをしておきたいですね。
私は車の手続きをメインとする行政書士で、出張封印も主力業務の1つです。
使用する工具についても検討を重ね、さまざまなアイテムを購入。
より確実でスムーズな作業ができるようアップデートを重ねてきました。
そこでこの記事では、これまで私が試してきた工具を網羅的に紹介し、その使用方法やメリット・デメリットをまとめたいと思います。
この記事について
記事の構成は以下のとおりです。
- 出張封印バッグに常備しているレギュラー工具
- 車内に置いてある工具(イレギュラー対応用/緊急用)
- 事務所に置いてある工具(困難が予想される時だけ持ち出すもの)
- 当面使わなさそうな工具
このように、使用頻度の高いものから低いものまで、私の使用スタイルに基づいて紹介していく形をとっています。
各アイテムについては、特徴やレビューだけでなく、効果的に使うコツを紹介。
どんなシチュエーションで使うものなのかが分かるようにしてあります。
なお、工具のアップデートは今後も行なっていくため、記事は随時更新していく予定です。
この記事は有料となりますが、出張封印を始められる方はもちろん、より良い工具をお探しの方にも役立てていただければ幸いです。
※記事の更新・追記を行なった場合も追加料金なしでご覧いただけます
※一部の工具は過去に当ブログでご紹介したものですが、補足情報を追加しています
出張封印バッグに常備しているレギュラー工具
まずは出張封印の際に持ち出す工具ケース(以下、出張封印バッグ)に常備している工具から。
使用頻度が比較的高く、最低限手元に置いておきたいアイテムです。
ラチェットドライバー(Snap-on)
使用頻度ナンバーワンは何といってもドライバー。
私はSnap-onの差替え式ラチェットドライバーを使用しています。
組み合わせるのは全長25mmのショートビットです。
普段は、最もよく使うPH3(プラスの3番)のビットをセットした状態に。
イレギュラーがなければこれ1本で取付けは完了します。
ラチェットドライバーは一方向にしかビスが回らず、逆方向に回すと空転する仕組み。
普通のドライバーと違って持ち替えの必要がなく、ハンドルを握って反復するだけでOKです。
これにより作業が楽になるだけでなく、持ち替え時にドライバーが外れてナンバーが傷付くなどの事故も避けられます。
先端のビットを替えられるのも便利。
プラス3番以外のドライバーを必要とすることもたまにあるからです。
(出張封印でよく使うドライバー(ビット)についてはビットセットの項目へ)
ちなみにこのラチェットドライバーには、デフォルトで5cmほどの短いシャンクが付属。
私は別売の10cmほどのシャンクに替えて使用しています。
(整備士の中でもこの使い方をしている人も多いようです)
この工具については以下の記事でも解説しています。

プラスドライバー(KTC)
上記に引き続きドライバーです。
ビットの差替えができるドライバーですが、私はプラス3番専用として使用しています。
なぜメインのラチェットドライバーがあるのにもう1本あるかというと、おもにお客様への貸し出し用です。
出張封印に伺うと、販売店のスタッフさんがナンバーを取り付けてくださることがあります。
その際は「ドライバーを貸してください」といわれることが多いのですが、ラチェットドライバーには慣れていない方も多いです。
そのため一般的なドライバーを1本入れておくと良いと思います。
プラス3番のドライバーであれば何でもいいとは思うのですが、私がこの商品を気に入ったのはそのサイズ。
一般的にプラス3番のドライバーは26cm以上の長い物が多い中、この商品は21cmほどと短めです。
この長さであれば扱いやすく収納にも困りません。
回し心地も良好で、万が一のためのボルスターが付いているのも心強いです。
(ボルスター:ドライバーの付け根にある六角軸で、より強い力で回したい時にスパナなどを掛けて使用する)
なおこの商品は差替え式で、プラス2番やマイナスドライバーをしても使用できます。

とても軽く回しやすいドライバーなので、最近はラチェットドライバーよりもこちらを手に取ることも多いです。