令和5年から電子車検証が導入され、車検証のサイズが小さくなりました。
ICタグの読み取りなどの使い勝手はともかく、自動車登録を請け負う者として気になるのが車検証の写し。
自動車登録をした後は、車検証をスキャン(コピー)して依頼者に送信することが多いです。
電子車検証になって記載事項が減ったため、より情報の多い「車検証記録事項」の写しも送りますが、原本の写しがほしいという依頼者もおられますね。
そこで問題になるのが電子車検証のサイズ。
これまではA4サイズだったので難なくスキャンできていましたが、小さな書類はどのようにスキャンするのが良いでしょうか。
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FAX用キャリアシートを導入
小さな車検証を単体でスキャン(コピー)すると、縦横の判別がうまくいかず全体が写っていなかったり、余白なしでスキャンされ、プリントアウトの際に拡大されてしまったりとストレスが大きいもの。
そこで私が導入したのが『FAX用キャリアシート』です。
まぁ言ってしまえば、白色の台紙と透明のフィルムをくっつけただけのものですが、ちょうどA4サイズになっており、小さな書類をA4サイズとしてスキャンするのに重宝します。
これを使えば、小さな車検証も他の書類と同等に扱うことが可能に。
(A4サイズの中で)好みの向き、位置に固定してスキャンできるのも魅力です。
スキャナで使用する際は注意点も
車検証をキャリアシートに挟んでスキャンする方法について。
蓋を開けて書類を平面で置くタイプの複合機なら問題ないですが、スキャン専用機の場合は注意が必要です。
まず、キャリアシートは2枚のフィルムが対になっているため、スキャナの書類分離機能に引っ掛かります。
キャリアシートをスキャナで使用する際は、一時的に分離機能をオフにしないとグチャグチャになってしまう可能性があります。
もう一つ、電子車検証にはICタグが埋め込まれています。
大きく曲げると損傷し、ICタグが読み取れなくなる恐れがあるため、使用するスキャナの構造を確認することをおすすめします。
ちなみに私は以下のスキャナを使用していますが、ほぼ曲がることなく書類が送られる構造となっています。
まとめ
自動車登録に携わる行政書士にとっては、車検証のコピーは頻繁に行う作業の1つ。
スムーズにできる態勢を整えておきたいものです。