2024年10月5日「出張封印 工具まとめ」に『ビットラチェットハンドル』を加筆・更新しました

車検証の原本ではなく写しで自動車登録ができる運用について

自動車検査証一括返納願出書

通常、名義変更などの自動車登録では車検証の原本が必須です。
しかし、事情により車検証を登録時に提出できないとき、コピーで対応してもらえる場合があります。

法令に規定された制度ではないので地域によって異なると思いますが、この記事では静岡の運用についてご紹介します。

「自動車検査証一括返納願出書」が用意されている

静岡では「自動車検査証一括返納願出書」という書類が用意されています。
車検証のコピーを添付して登録し、後日原本を返納したい旨を申し出る内容です。

ただし使用には条件があります。

  • 営業用車両であること
  • まとまった台数の登録であること

要するに、企業等が使用する車両をまとめて登録したい場合に、営業に支障をきたすことがないよう配慮した対応ということ。
個人所有の車両では使用できないので注意が必要です。

なお、営業用車両は事業用(緑)ナンバーという意味ではなく、自家用(白)ナンバーでもOKとのこと。
また「まとまった台数」には具体的な数字は規定されていないそうです。

実際に使用してみた

以前、数十台のトラックの変更登録を依頼された際に「自動車検査証一括返納願出書」を使用しました。
毎日運行しているトラックのため、車検証原本をあらかじめ送付するのは難しいとの事情があったためです。

車検証コピーでの登録はスムーズに行われ、後日ナンバー交換に伺った際に原本を回収。
陸運局に無事返納できました。

注意点としては、車検証コピーを送ってもらう際に有効期限を確認すること。
原本ではほぼ起きないことですが、コピーとなると間違って過去の車検証のコピーを送ってこられることがあるのです。
現状有効な車検証のコピーでないと受け付けてもらえないので要注意ですね。

個人でも使えるようになるといいのですが

車検証を後日返納したいという状況は個人でもありますよね。
例えば毎日通勤に使っている車の住所変更をする場合。

手続きを依頼して車検証原本を送ってしまうと、一時的に車検証がない状態になってしまいます。
ほかにも車があればいいですが、1台しか持っていない方であれば困りますよね。
原本を持たずに運転していいものか?と悩んでしまいます。

とはいえ自動車登録は原本提出が基本なので、そう簡単にコピーを認めるのも支障があるのかもしれません。

まとめ

以上のとおり静岡では、条件はあるものの車検証の写しで登録できる取扱いがあります。
他の地域でも同様の運用があるようなので、必要なときは陸運局に相談してみるといいと思います。

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