自動車OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)に慣れてきて、紙申請ではなくOSSで進めることも多くなってきました。
やはり警察署に行かなくていいのはメリットが大きいですね。
管轄の警察署と陸運局が離れている場合は特にそういえます。
しかしそんなOSSにも意外なトラップ(?)が。
この記事では、これまでに経験した補正や落とし穴を5つご紹介します。
保管場所の区画番号
保管場所が賃貸駐車場の場合、区画番号があることが多いですね。
この場合、OSSの保管場所住所に区画番号を含めるかどうか迷うところです。
複数の警察署に申請して分かったことは、区画番号を入れないと補正になる警察署もあれば、反対に入れると補正になるところもあるということ。
ローカルルールがあるのです。
全国各地の情報を把握ことは不可能で、とりあえず申請してみるか、事前に警察署に電話確認するしかありません。
区画番号の要否はできれば全国で統一してほしいところです。
車庫証明の画像ファイル
とある警察署から「画像ファイルが印刷できないので、一般的なファイルで添付し直すように」との補正が入りました。
電話してみると、画面に表示はされているものの、印刷しようとするとエラーになるとのこと。
こちらとしては普段と同じ方法でファイルを作成、添付しているので、警察署側の問題では?と思いましたが、指示通り再添付。
何度か「印刷できない」の補正が続きましたが、とくに修正せずに再添付して申請すると「印刷できた」との連絡が。
一体何だったのか原因が判らずモヤモヤしますが、こういうトラブルもあるということが分かりました。
税率区分番号
環境性能割については、事前に税事務所に問い合わせて課税標準額や税率区分番号を教えてもらえます。
OSSにはその通りに入力すれば問題ないはずですが、ある時「税率区分番号が違います」と補正連絡が。
実はこの申請は年末年始をまたぐ申請だったのですが、年が変わって税率区分の割り振り自体が変わったとのことでした。
しかもその時は「税申告のフォーマット自体が変わっており補正対応できないので、一度申請を取り下げて最初からやり直してください」と言われてしまったのですが、「それは困る」と相談を続けたところ税事務所側で修正できることが判り、事なきを得ました。
年末年始をまたぐ申請は要注意だと学びました。
高水準漢字
申請者氏名に高水準漢字が含まれているときは、常用漢字表記と高水準漢字表記をそれぞれ入力することになります。
初めての時には入力方法がわからず、高水準漢字欄に高水準漢字部分のみを入力して申請。
陸運局に必要書類を提出すると、補正ではなく「受付無効」となってしまいました。
聞いてみると、高水準漢字欄は高水準漢字を含むフルネームを入力しなければならないとのこと。
考えてみれば当たり前な気もしますが、初めてのときは何かと勘違いしてしまうものですね。
氏名の間違いは補正できないため、一から申請し直しとなります。
急ぎの申請だったらと思うとゾッとしました。
車庫証明の審査期間
最後は補正ではないのですが、意外だった落とし穴。
OSS申請は大抵、紙申請よりも早く手続が進みます。
本来は車庫証明が1週間かかるようなところでも、手続開始の翌日に登録まで完了したりと、驚くほど速いことも。
そんな感覚でOSSを使っていたところ、とある警察署で車庫証明の審査が紙申請よりも遅い事態が。
登録や保管場所標章の受取りも、紙申請よりも遅くなってしまいました。
これではOSSのメリットがかなり限られてしまうので、できればOSS申請は優先的に処理してもらえたらと願っています。
まとめ
OSS申請はやってみなければ分からないことも多く、まだまだ経験が必要です。
今後も可能なときにはOSS申請を使うようにして、いろいろなケースを学んでいきたいと思います。