出張封印では古いナンバープレートを外すことがあります。
すんなり外れればいいのですが、中には長年の使用により外れにくくなったビスも。
ドライバーでは力がかからず回らなかったり、ネジ山がなめてしまったりします。
そこで役立つのがメガネレンチやラチェットレンチ。
六角形のネジ頭全体をホールドして回していきます。
ただ、ナンバーを外す際、メガネレンチだけではどうにもならない所も。
そう、封印がある箇所のビスです。
ここは封印の土台が一緒に取り付けられており、メガネレンチではアクセスできないのです。
(頑張って土台を破壊するという荒業もありますが)
そこで活躍するのがラチェットレンチ(ソケットレンチ)。
これなら封印の土台が残っていてもビスへのアクセスが可能です。
ラチェットレンチの選び方
まずラチェットハンドルについては、差込角1/4、3/8、1/2(インチ)などの種類がありますが、ナンバービスに限っていえばもっとも小さな1/4(6.35mm)のラチェットハンドルで十分でしょう。
(車の整備など広く使いたい方は3/8がいいかもしれません)
大切なのはソケットです。
二面幅10mmのソケットを使いますが、ソケット本体が大きいと封印の土台に干渉してしまいます。
本体の直径が13.5mm以下のものであれば、しっかりとビスにアクセス可能。
この点、差込角が小さい方がソケット本体も小さいことが多く、差込角はやはり1/4が有利ですね。
ラチェットハンドル「Ko-ken Z-EAL 2725Z」について
私はKo-ken(山下工研)というメーカーの「2725Z」というラチェットハンドルを選びました。
まず惹かれたのは大きさ。
全長11cmほどで可愛いです。
ほかにも多くの道具を持ち歩くので、なるべくコンパクトで軽い方がいいと思いました。
もちろんハンドルが長ければ長いほど大きな力がかけられますが、ナンバービス程度であればこの長さで十分ではないかと思っています。
ちなみにKo-kenのラチェットハンドルは、空転トルクの軽さが特徴の1つ。
空転トルクが軽いと、より長くラチェット機能が効いてくれるので作業が楽です。
あと、カリカリ回す時の音が小気味よくて癖になります。(機能とは関係ないですが)
ソケット「Ko-ken Z-EAL 2400MZ-10」について
ソケットは、同じKo-kenの「2400MZ-10」というものを使っています。
本体がスリムに作られており、直径は13.5mm。
これなら封印の土台があっても干渉せずビスを回すことができます。
クイックスピンナー「Ko-ken Z-EAL 1/4 2756Z」について
私はラチェットハンドルとソケットの間に「クイックスピンナー」を取り付けています。
これがあると、ネジが緩くラチェットが機能しない段階でも指で回すことが可能に。
また、ソケットを直に付けるとかなり短くなってしまうので、適度な距離感を出すのにも役立っています。
まとめ
ナンバービスが固くてドライバーで外れないときのため、ラチェットレンチがあると安心です。
サイズが合っていれば何でもいいのですが、工具の一つ一つにこだわるのも楽しいですね。